「勉強しなさい!」と言えばいうほど、子供はやる気をなくすものです。いくら言葉で伝えても、心に響かないと意味がありませんよね。そこで、心理学者アドラーが考えた「子供は親を真似する理由」を応用して、「行動」に注目するのはいかがでしょうか?子育ては「言葉より行動で!」をおすすめします。
子育ては言葉よりも行動で伝えよう
子供は親の鏡
私は、子どもの教育について、「言葉でいうよりも行動で見せた方が効果がある」と考えます。
なぜなら、子どもの行動は「親の行動を映す鏡」だからです。
例えば、「自分の子は、毎日、全く役にも立たないテレビ番組ばかりみて困る」という家庭で、そういう親自身、同じようなテレビ番組をみたり、観るわけでもないのに、ずっとテレビがついていて、しょうもない番組がいつも映し出されたりしています。
同じように、「子どもが、毎日ゲームばかりして、親が注意しても全然勉強しない」という親に限って、自分も気がつけばスマホゲームに没頭しているということもよく見受けられます。
幼い子ども達は、親の言葉からではなく、親の行動から学びます。親が毎日、ニュース番組をみている姿をみて、子どももニュース番組をみるようになります。親が本を読んでいる姿をみて、子どもも本を読むようになります。親が仕事のために勉強している姿をみて、子どもも勉強するようになります。
つまり、親が子どもに「これをやってほしい」と思ったら、親自らがそれを実行すべきです。
子供が親の行動の真似するのはなぜ?
心理学者 アドラーによれば、子供が親の真似をするには理由があります。
親まねの行為は、子供が自覚的なのか、無自覚的なのかを問わず、家庭内で優越的地位を得たいとする動機から、明確な意図をもたずして、身振りや表情を真似るのだそうです。その結果、いつの間にか、顔つきや思考パターンそのものが親そっくりになってしまう
アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(53)子供は親を真似て成長する!
他にも、「子は親の背中を見て育つ」という言い習わしがありますが、それは現代の子育てにおいても十分に有効となる考え方だと思います。
親が読書すると、子供もたくさん本を読むようになる
このことは、私が自宅で読書をしているときによく感じます。
私は読書が好きで、休日は読書を楽しむことが多いです。
そして、ふと気がつくと子供がどこかで読書を始めています。親が読書を始めると、テレビを消すし、部屋の中が静かになって、読書しやすい雰囲気になります。子供たちの行動も、邪魔してまでテレビを観れないし、ちょっと静かに遊ぼうと、選んだ選択肢が読書なのかもしれません。消去法かもしれませんが、親が読書していると、子どもも読書を始めることが多いように思います。
少なくとも、親の行動が子どもたちの行動に影響を与えることはあると実感しています。
また、子供たちに「勉強時間だよ!」と言っても始めないときは、親自らが読書をしたり・仕事のための勉強を始めると、行動で子どもたちのやる気に火がつき、勉強するほうへと誘導することができます。
言葉でごちゃごちゃいうよりも、大人たちが頑張る姿を見せてしまう方が、子供たちは納得するようです。
まるで、親ガモのあとを必死についていく、小ガモのようですね(^-^)/
言葉で伝えても、心に響かない?
たしかに、言葉で伝えたほうが、やってほしいことを明確に伝えられるような気がします。
しかし、子どもは、親に「やりなさい!」と口で言われても、言われたことはやりません。
むしろ、「勉強しなさい!」と言えばいうほど、「今からやるところだったのに!やる気なくなった!」と、余計に勉強しなくなることの方が多いです。
いくら言葉で言って聞かせても、心に響かないと意味がありません。
行動で伝えよう
ところが、親が「やっていること」は真似します。それは、良いことも、悪いことも、です。
子どもが勉強するようになってほしいと思うのなら、親自身が仕事で頑張っている姿を見せることです。あるいは、資格取得などのために勉強している姿を見せることです。
「勉強することは社会の役に立つんだよ」「世の中では常に勉強することが大事なんだよ」「お父さん・お母さんは、いつでも一生懸命勉強しているんだよ」ということを言葉でなく行動で示しましょう。
子どもの教育について、「言葉でいうよりも行動で示した方が効果がある」と私は思います。
子育ての悩みを解決したい
子育ての悩みは、家庭ごとに違います。
悩みから救ってくれたのは、同じ経験を乗り越えた人達からのアドバイスでした。
誰でも気軽に相談できます。ご参考までに。