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子どものスマホ依存が心配なら〇〇の定義を理解すべき
子どものスマホ依存が心配なら依存症の定義を理解すべきという考え方のポイント
子どものスマホ依存が心配なら依存症の定義を理解すべきという考え方のポイントは、以下の3つです。依存症は精神疾患であるということ「アルコール依存症などの病気は脳が侵されてしまうから危険」という指摘もあります。しかし、病気の「境界」は曖昧で、一般化はできないのです。
このテーマについても、日本産業精神保健学会の「メンタルヘルスとキャリアマネジメント」というテーマで公開講座として講演させていただきました。今回の講座では、脳の働きや依存症の状態を理解していなければ、安易にスマホ依存を医学的な観点から論じることもできないことをテーマにすることにしました。講座では、脳が侵されることで引き起こされる病気に迫ると共に、スマホ依存と呼ばれる人たちの脳にどのようなことが起きているのか、また、その特徴を10つの領域と4つの依存症に分類し、簡単にできるセルフチェックの内容を紹介しました。
こうした脳の働きを事前に理解しておくことで、依存症をどう理解すべきか、依存症に対してどのような対応をすればよいのか、どの段階で介入するかがわかってきます。ぜひ、活用いただきたいと思います。
子どものスマホ依存が心配なら依存症の定義を理解すべきという考え方のメリット
子どものスマホ依存が心配なら依存症の定義を理解すべきという考え方のメリットは、家庭内でルールをしっかり決めておけば、家族間のトラブルを避けてスマホ依存を軽くすることはできるということである。子どもにスマホを利用するなと指導するのは、一筋縄ではいかない。そこで、この考え方の出番となるのである。ただし、親や家庭に押しつけていいという考え方ではなく、あくまでも自分自身で防ぐためのルールを設けるべきだという立場だ。決してスマホを利用できないようにするだけという考え方ではない。
親からスマホについて注意された子どもが不満を覚えたとしても、スマホの所有自体を禁止するのではなく、その使い方に関して改善を促せばよいのである。そして、親がスマホ依存を克服できたのであれば、その経緯を子どもにも理解してもらい、親の言葉は正しいことを子どもに伝えればよい。要するに、スマホ利用に関するルールについては、親や家庭でルールを決め、そのルールを子どもにも周知し、子どももそれを守るように努力しなさいという考え方である。