子供の姿勢が悪いと集中力が高まらない理由。自然に正しい姿勢で座れる方法。

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子供の姿勢の悪さに困っています。近年、姿勢の悪い子が増加しているそうです。

姿勢が悪くなると心配なのが、まず視力。そして、集中力が欠けて学力低下になることもあるそうです。また、体の成長にも影響を与える可能性があるというから放っておけません。実際、「ウチの子は小学生なのに、肩こりがある」「腰が痛いといって整体で診てもらった」という声を聞くこともあるので、単に「姿勢が悪いと見た目が悪い」ということでは済まなくなってきたという風に感じています。

一方、姿勢の矯正については、「いくら姿勢を良くしなさい!と言っても良くならない」というのが実情のようです。私も、長女・次女の姿勢については、本当に手を焼いています。そういう場合、親が「絶対、子供の姿勢を矯正したい!」と奮起すると逆効果でかえって良くない結果になることもあります。

では、「どうすれば、自然に子供の姿勢を矯正できるか?」を考えていきたいと思います。

子供の姿勢が悪い 原因と影響

子供の姿勢が悪くなる原因

子供の姿勢が悪くなる原因は、外で元気に遊ぶ時間が減った代わりに、自宅でテレビやテレビゲームをみる時間が増えたり・塾に通うなどして机に向かう時間が増えたからと言われています。

テレビをみるとき、「猫背になっている」「寝転がってみる」「画面の近くで見ている」などの、気になる姿勢があれば要注意です。同様に、ゲームをするときも、「ソファーで後ろにもたれかかっている」「画面を抱えるように覗きこんでいる」「寝ながらしている」といった、いかにも姿勢が悪くなりそうな姿勢が続きがちです。

机での勉強時間も気になるところ。頭が机に近づきすぎて猫背になってしまったり、「イスの上であぐらを組む・足を崩して座っている」など、無理な姿勢で机に向かうこともあるので、要注意です。ある日、長女が「イスの上で足を崩して」座っていました。「どんな座り方なの!」と、最初は注意していたのですが、子供達にはこういう座り方をする子も多いみたいです。変な姿勢は、首や腰に大きな負担がかかります。

このように、テレビ・机に向かっている時間は、子供が姿勢を悪くしやすいときなので、いつも同じような「変な姿勢になっていないか注意」が必要です。

子供の姿勢が悪い その影響

視力が低下するおそれ

姿勢が悪くなると、心配なのが「視力」です。近視には「遺伝要因」と「環境要因」が関係すると言われていますが、テレビをみるときや読書の際に姿勢が悪いと、左右の目で対象との距離に違いができて近視が進むことがあると言われています。また、姿勢が悪く猫背になると手元が暗くなり、目の疲れの原因になります。

姿勢を良くするだけで近視が改善することもあるそうです。「最近、子供の視力が落ちてきた?」と心配な人は、まずは姿勢を見なおしてみると良いかもしれません。

参考:近視の進行予防と治療

集中力が低下し学力低下のおそれ

集中力が欠けることによる、学力低下も心配です。「姿勢は学力とも関係する」と言われています。姿勢が良いと集中力が高まるので、学力に良い影響があります。逆に姿勢が悪いと、体の中で脳への血流が減少し、集中力が低下すると考えられています。

背筋を伸ばした良い姿勢は、脳にも良い影響を与えると考えられているのです。その理由は、悪い姿勢で肺が圧迫されることにより、呼吸がしにくくなり、脳に酸素がいきにくくなるということ。また、神経や内臓が圧迫されることで脳への血流が減少し、脳の活動が低下してしまうなどが考えられます。気持ちの問題だけではなく、体の構造から見ても、姿勢と脳はつながっているのです。

引用:ベネッセ 教育情報サイト – よい姿勢は成績アップにもつながる! やる気が生まれる、正しい姿勢って?

姿勢と集中力の関係については、池谷裕二さん(東京大学・薬学部・教授)のインタビューも興味深いです。

集中力を向上させるには、脳ではなく、いい姿勢が重要。

脳と集中力は、実はあんまり関係ないです。集中力に関しては、姿勢と筋力が密接に関係しています。結局、何をするにしても足腰を使っているじゃないですか? 歩くときはもちろん、座ってる時もそう。足腰が悪かったり、筋力が衰えたら姿勢を維持できないわけですし、結局、集中できない。

引用:Sports navi Do –集中力UPのカギは、脳ではなく、筋力にあった!いい姿勢が、いい仕事につながる

池谷さんは、脳研究者で本も書かれています。

子供の姿勢を自然に矯正する方法

座ったときの理想的な姿とは?

座ったときの理想的な姿勢は、「骨盤が立ち上がり、背筋が伸びて、背骨本来のS字カーブがきれいに描かれた状態」です。そのとき、アゴは軽く引いて、糸で軽く天井に引っ張られているようなイメージで座ると良いとされます。この姿勢だと、頭が身体の真上で支えられるので、首や肩に余計な負担がかからない一番楽な姿勢になります。

しかし、悪い姿勢に慣れてしまうと、理想的な姿勢に戻すのは簡単なことではありません。うちでも、子供達が勉強しているときや読書のときに、姿勢が悪いのをみるたびに「背中を伸ばして!」「目が近いよ!」と注意してきましたが、なかなか良い姿勢が定着しません。すぐに猫背に戻ってしまいます。姿勢の矯正については、どこの家庭でも「注意してもなかなか改善されない」と悩んでいるのではないでしょうか?

座るだけで健康的な姿勢をキープする

「座るだけで健康的な姿勢をキープする」方法があります。

会社の上司はもともと腰が弱いらしく、長時間のオフィスワークで一日座りっぱなしだと腰が痛くなるのに悩んでいたそうです。会社に相談して、健康のために「姿勢矯正用のイス」を使うようになりました。一見すると、逆に座るのに疲れそうなイスですが、座るだけで背中が伸びて「長時間のオフィスワークでも腰が痛くならない」そうです。それまでは普通のイスを使っていましたが、イスを会社で買ってもらってからは、ずっとそのイスを愛用しています。

上司が座っている超高級イス

参考:Wing ウィング バランスチェア ヴァリエール VARIER

しかし、このイスはとても高いらしく(値段、調べてみましたが、すごい高価!上司が帰った後、こっそり座ってみようかな)、家庭で使うのには難しいと思います。座り方も、背もたれなしで足でバランスを維持しながらになるので、ちょっと奇抜な座り方に感じるかもしれません。これは、子供には使いにくいです。

実は、上司も自宅では「姿勢矯正のためのバランスクッションを使っている」と教えてくれました。これも、クッションの絶妙な傾斜が腰を前に押し出し、美しい座り姿勢をキープするのに効果があるそうです。「子供達の姿勢が悪くて矯正したい」と雑談することがあったのですが、「バランスクッションは、子供の姿勢矯正にも使いやすい」と教えてくれました。私の子供達は、普段、ベンチタイプのイスに座って勉強や読書・食事をすることが多いので、クッションタイプの姿勢矯正グッズなら使いやすいです。一般的な学習机のイスでも、バランスクッションなら使いやすいと思います。

大人の「下腹ぽっこり」や「疲れやすい」「むくみやすい」も姿勢を直せば改善するかも!

実は、姿勢の悪さは、「疲れやすい」「下腹がぽっこりしてきた」「お通じが悪くなった」「むくみやすい」という、働く大人の悩みの原因にもなると言われています。姿勢が悪く猫背気味になると、「首」と「下腹」のあたりが前にでます。この姿勢では首や腰に余計な負担がかかり、疲れやすくなります。また、お腹や背中の筋肉がほとんど使われないので、お腹まわりにおも脂肪がつきやすくなるそうです。

「痩せているのにお腹だけが出ている」という場合は、内臓を支えるのに必要な筋肉が衰え、内臓下垂を招いているかもしれません。そうなると、内臓の働きが悪くなり、便秘やむくみなどが引き起こされてしまいます。姿勢を良くすると、「ぽっこりお腹の解消」や「脂肪燃焼」に期待がもてるそうです。

私も、仕事の際、オフィスで一日イスに座りっぱなしのことが多いので、姿勢の悪さや運動不足が気になっています。バランスクッションなら、オフィスのイスでも使いやすいので、子供用以外でもう1つ、わたし用にも買ってみようかなと思っています。

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