私が家庭教師(中学受験対策)をしていた頃、印象に残っている女の子がいます。
「あんまり中学受験、興味ない?」
土曜日の夕方、休憩中の彼女に質問してみました。
「お父さんとお母さんが、決めたからわかんない。」
「やっぱりそうよね」という返事が、感情のない言葉で返ってきました。
その子の家は裕福な家庭でしたが、施設を経営している両親の言うことは絶対で、何でも親が決めてしまう家庭でした。頭がいい子だったので、学力面では「中学受験は成功する!」と確信を持って支援していましたが、やる気がでないのはなぜ?と思っていました。それまでの経験上、中学受験の合格には圧倒的な熱量、子供自身が達成意欲を持って乗り切ることが必要だとわかっていたからです。
それからの受験対策は、勉強はもちろんですが、彼女のやる気を引き出すにはどうしたらよいか?を必死で考えました。
どうすれば、中学受験の意義を感じられるか?目標達成のために必要なことは?・圧倒的な熱量を生み出す追求力を身につける方法は?そして、小学生の子どもに対する親の役割についても考え、お父さん・お母さんとは指導後にゆっくり話しあう機会を設けるようにしました。
その結果、彼女は見事に中学受験に合格しました!私も受験について行って、受験前夜も宿泊先で試験対策をフォローした甲斐がありました(笑)
彼女はいま、将来の目標であった医者になるために医学部に通っています。彼女と一緒に勉強する機会は中学受験までで終わりましたが、大学入試に合格したとき、彼女のお父さんから久しぶりに御連絡を頂きました。中学校や高校でも、中学受験で一生懸命頑張った経験を活かしてくれたようです。
そんな、中学受験対策に一生懸命だったころを思い出させてくれた「未来につなぐ中学受験」という本。著者は、難関中学受験専門塾で有名な黒田氏。スーパーエリート塾が大切にしている合格の先を見据えた教育の真髄を学ぶことができます。 灘中学をはじめとする最難関中学校への合格実績を多数持つ「希学園」が生徒達に教えている、「生きる力」「やり抜く力」が身につく教育のコツを公開し、ご家庭で実践できるようになる一冊です。
中学受験をさせる、させないに関わらず、教育を通じて自立した大人になって欲しいと願う親にとって役に立つ本です。
「未来につなぐ中学受験」の詳細はリンクからチェックしてみて下さい。
中学受験は、親にとっても子供にとっても、苦しくてしんどい経験ですが、中学受験を通じて子供の成長が実感できる意味のある経験になることを祈っています。
私は、このような経験を通じて、自分の子供達にも中学受験をさせるかどうか悩んだことがあります。
勉強については、学習習慣を重んじて進研ゼミのチャレンジタッチを使った家庭学習を進めてきました。その流れで、進研ゼミの中学受験対策のオプションも検討しましたが、子供の希望や家庭で相談してそこまで追求することはやめました。
むしろ、子供の関心が高い英会話(オンライントーク)と、作文・表現力講座のオプションを追加で受講しています。
学びのスタイルや価値観はいろいろなので、子供の将来の幸せを一生懸命に考えて、柔軟に対応できたらいいなと思っています。
進研ゼミ小学講座の「チャレンジタッチ」での学び方や詳しい内容は、公式サイトでチェックしてみて下さいね!