先日ピアノ発表会に参加しました。この数カ月、毎朝・毎晩、ほとんど欠かさずに練習してきたので、発表のときは私の方が緊張していたかもしれません。もう少ししっかり弾けたらカッコ良かったのに!というところもありましたが、練習の成果が発揮できて良かったです。ホッとしました。
練習!練習!練習!の日々で考えたこと
「練習でできないところは、本番でもできない。」
正論ですが、自分に対しては「(練習はきついから)本番はなんとかなるかな?」とか、甘く判断しがちです。しかし、今回、子ども達のピアノ発表参加を通じて、「繰り返し・繰り返し、練習して演奏レベルを引き上げるのがどんなに大変か」を身を持って体験しました。実際に自分が頑張るよりも大変でした。この経験は、これからの子供の勉強や教育にも応用できると思います。
その練習の日々で考えたことをまとめたいと思います。
それでも褒める
日数がなくなってくると、親も焦って、練習に熱が入りすぎたりもしました。でも、「練習しないの?まだここ弾けてないよ!」と『言われてする練習』は楽しくなく、いつもと同じように演奏する音楽も「つまらない音楽」に聴こえます。
良くできた点を褒めて、子どもがわかる言葉で何度も・何度も説明して、子どものペースに合わせて根気強く教えるのは、実際大変でした。しかし、褒めて・自信をもたせて・演奏を認めてあげると、演奏はもっと良くなりました。勉強でも「学ぶ楽しさ」がないと「頭に入らない」のかもしれません。音楽も、勉強も楽しくできると良いですね!
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キャラクター重視
ピアノの練習は一緒に頑張りました。しかし、子供が自ら「やる気」を出してくれるのが一番です。「ウォーミングアップは一人で練習する時間」など設けて、一人でピアノと向き合う時間を準備したりしました。たまには任せるのが良かったり、じっくり練習につきあって、いっぱい励ましながら頑張ることもありました。
「どういう風に練習に付き合うのが良いか?」は色々考えたり・試したりしました。結局、子どもの反応をよく観察したり、十分にコミュニケーションをとったりするのが大事だな、と改めて考える機会になりました。
チェックは客観視が大事
子どもの「できた!」は、評価が難しいです。やっと弾けた1回でも「できた!」と言います。上手に評価するには、客観視できる環境を作ってあげるのが良いと思います。ピアノの場合は、指導者・親の評価(きちんとコミュニケーションをとることが大切)、録音などが方法として考えられます。
勉強の場合も、「出来るまで何度も繰り返す」というのは大事な練習だと思います。そのときの、客観的な判断は、「テストの結果」や「問題のやり直し」だと思います。我が家では、進研ゼミのやり直しでのチェックと、解けなかった問題だけをとっておく「間違いノート」で繰り返しを重視しています。
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メモは積極的姿勢のポイント
ある日、急に、長女がピアノの練習に一生懸命取り組むようになりました。
ポイントは、「メモ」です。レッスンのメモは、私が記録していたのですが、長女が面白がって自分でメモをとるようになりました。本人はあまり意識していないと思いますが、そのメモで「やる気スイッチ」が入ったと思います。
先生に指摘された点を自ら細かく記録することで、レッスン内容が記憶に残り、「責任感」「主体性」を感じるようになったと考えています。次のレッスンのときには、前回の指摘内容にきちんとチェックマークをするようになりました。簡単なことですが、明らかに「受動的な姿勢」から「積極的な姿勢」に変わったと思います。
計画をたてる 大変だけど逆算で!
ピアノレッスンには、日程ギリギリまで通いました。明日が発表会という日、「仕上げに来る子は多いですか?」と聞いたら、「昨日、やっと1曲最後まで通せた子がいるんですよ!」と言われて驚きました。他人の話でしたが、それを聞いて胸がギューッと締め付けられるような気がしました。
我が家でも、長女の曲がなかなか仕上がらずドキドキのスケジュールでした。常にカレンダーとにらめっこして、簡単に進めれる部分・難航しがちな部分、テンポ・曲の表情の仕上げなど、常に判断しながら進めてきました。スケジュール管理は難しいです。簡単には進まないからこそスケジュール管理が必要なのですが、更に1歩踏み込んで逆算で「いつまでに何をしないといけないか?」という気持ちで進めるのが良いです。
スケジュール管理は、子ども達に最も身につけて欲しいスキルの1つです。
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読んで良かった本
子どもと一緒にピアノを練習するのに、とても参考になりました。何度も読みました。ピアノだけでなく、私の趣味の楽器演奏についても、参考になる発見がたくさんありました。そして、題材はピアノですが、教育という観点からも学べることが多いと思いました。